アロマ(精油)を飲用?精油は飲まないほうがいい
僕はリハビリテーションにアロマを取り入れるために、リハビリテーションアロマの研修を修了し、それからも日々勉強を続けています。
その中でアロマオイル(精油)を飲用するっていう、結構信じられない記事を読みました。
精油を料理にいれたり、料理に入った精油を子どもにまで与えているということだったので、そんなことして大丈夫って
アロマオイル(精油)を飲用しないほうがいい理由などアロマのことをまとめました。
アロマオイル(精油)は基本的に飲用は認められていない(日本では)
アロマテラピーが日本で普及したのは1990年代に入ってと言われています。
バブル崩壊とか阪神大震災などとかが人々が疲弊したことが要因で、癒やしというものに注目されるようになったんです。
癒やしの一つとしてにアロマテラピーにスポットライトが当たりました。
でも、アロマテラピーで使う精油の安全な使い方が標準化されていませんでした。
アロマオイルを安全に使うためにアロマオイルの使い方の標準化を図るために
- アロマ環境協会
- 日本アロマコーディネーター協会
などの協会が設立され、協会によって若干の違いはあるかもしれませんが、安全な使い方の共通化が図られました。
アロマ環境協会のアロマの安全に使うためにという中には、『アロマは飲用しないようにしましょう』という注意書きがしっかりと書かれています。
アロマの飲用は原液だけではなく、希釈したり料理に使うのもおすすめすることはされていない
さらにアロマを薄めたりしていても、飲用はすすめていないというのがアロマ環境協会での方向性です。
もちろん食品として使うことも、うがいとして使うことにもすすめてはいないので、口からアロマを入れることは基本的にすすめていないんです。
一部の精油が厚生労働省から食品添加物と認められていることもない
精油が飲めるというブログを読んでいると、このアロマは食品添加物として認めているとういことが書いてあるものがあります。
本当に精油が色々と調べた結果、日本ではアロマオイルは厚生労働省が食品添加物として認めているということはありません。
海外では食品添加物として認められている場合があったとしても、日本ではまだ認められていないというのが現状です。
なので、安全にアロマオイル(精油)を使おうと思ったら飲用をしない、料理に使わないというのが現状です。
なぜアロマは飲用しないほうがいいのか?アロマオイル(精油)は天然でオーガニックだから体にいいは間違い
精油は、植物の芳香成分を水蒸気蒸留法などの方法で抽出されています。
精油の芳香成分は植物に含まれているときよりも70~100倍にも濃縮されています。
精油を希釈して体に塗布するにしても、使い方を間違えてしまうと、皮膚炎やかゆみ・刺激を感じてしまうものでもあります。
アロマ環境協会では体の塗布する場合精油は1%に希釈して使うのが安全と書かれています。
天然のものだから100%安全というわけではなく、使い方を間違えると体にとって負担になる可能性があります。
飲用するということは体に直接精油を入れることになり、口の中や食道などの粘膜を傷つけてしまう可能性は考えられます。
常識的には飲むことはできない量ですが、例えば、精油はティトゥリーなどでも60kgの大人が128ml飲むと半致死量になってしまいます。
芳香成分が濃縮されている分、使い方を間違えると、体を傷つけることがあるということも頭においておいてください。
特に子どもの場合は、希釈した少ない量でも大人以上に体への影響は大きいので、注意が必要です。
アロマオイル(精油)を食品添加物として使うのは自由だけど自己責任で
日本では精油は雑貨扱いになっています。
なので、
「食品添加物としてアロマオイルを使ってもいいですよ~」
「体に効く感じがする~。」
なんて言うことを誰かから聞いて精油を飲んだとしても、何かあれば自己責任です。
〇〇さんに精油を飲むといいよって言われたからといって飲用すればそれは、飲んだあなたの責任となります。
精油の芳香成分には薬理作用のある成分が含まれているので、アレルギー反応などを起こす可能性は十分にあります。
誰かから精油を飲むと体に良いよって言われても、わざわざ精油を飲む必要があるのか考えてくださいね。
アロマテラピーは精油の香りを楽しんだり、希釈して体につけるトリートメントという方法など色々あります。
なぜ、ほかのアロマテラピーをするのではなく、精油を飲むのか。
その理由を根拠をもって説明できないのであれば、精油を飲むという選択はやめておくべきです。