リハビリ職(PT・OT・ST)の転職。ライフワークに合わせて自分の生活を充実させる
僕はリハビリの職種の一つ作業療法士をしています。
今は、経験13年目になりますが、これまでに2回の転職をして3個の職場を経験しました。
普通の企業だったら、なかなか転職はしないのかもしれませんが、リハビリ職の場合は同じような仕事内容だったとしても、働く場所で時間も給料も違います。
資格を持って働けるのでいまのところ転職もしやすいし、ライフスタイルに合わせて仕事を変えることをできるのがリハビリ職のいいところです。
僕がコレまでに違う3カ所の病院で働いた経験をもとに、ライフスタイルに合わせて転職をする魅力を書いていきます。
Contents
リハビリ職の中で3回も転職を繰り返した理由
最初の就職はリハビリ職としての基本的な能力を高めたかったけど結婚ができない
PT・OT・STとして資格を取ると、病院や施設でリハビリの仕事を行うわけですが、国家資格をとったからといってすぐにバリバリ働けるわけではありません。
リハビリそのものの技術も磨かないとダメ出し、事務的な処理や診療報酬にかんすることなど理解しないといけません。
だから、最初は給料よりもリハビリを専門的にやっている病院で働くのがベター(絶対というわけではなく)
なので、最初は急性期から回復期・生活期という3つの領域をカバーできる病院に就職しました。
リハビリテーション病院的なところは、集まる人の勉強に対する意識も高いので、周りに引っ張られて勉強もできます。
これまで転職して、色々な職場の経験がある人を見ましたが、リハビリテーション病院出身の人は勉強をする意識も高いし、知識も豊富でした。
逆に療養型でゆっくり働いている人は勉強の意識が低い人が多かったように思います。(僕の経験上ではそういう人が多かっただけで、どこにいっても勉強はできます)
ただ、リハビリテーション病院は給料が安い…。
その当時、交通費10,000円込みで手取りが16万円ぐらいだったと思います。
実家ぐらしでも、奨学金の返済や勉強会のお金・生活費を考えると貯金なんてできません。
結婚を考えてもこの給料ではとても生活できないので、転職をしました。
給料重視の急性期と外来・療養型がある病院へ転職
リハビリテーション病院では十分な給料をもらうことができなかったので、次は完全に給料重視です。
転職にはなんのつてもなかったので、リハビリ職用の転職サイトを利用して、転職をしました。
給料重視で手取りの月収は8万円ぐらい上がりましたが、ノルマが存在します。
ノルマは週の単位数105単位以上でした。
週5で働くので、1日21単位を取ることが条件です。
リハビリテーション病院のように1人の患者さんに3単位とれると楽ですが、外来は1単位しかとれないし、入院の患者さんでも2単位しかとれない人もいます。
この環境で21単位はきつかったですが、給料の為なので、頑張りました。
でも、結婚して子どもが生まれて共働きをすると、保育園に子どもを迎えにいかないとダメになり、遅くまで働くことができなくなりました。
この病院で働いていた時は夜診があったので、遅い時は22時近くまで仕事をしていました。
子どもを迎えにいくことができません…。
子どもを迎えに行くために早く帰ることも許されず、上司との折り合いも悪くなったので、次は時間重視で職場を変えることにしました。
3つ目の病院は時間重視でゆったりと働ける療養型病院へ
3回目の転職は、子ども重視のために時間どおりに帰ることができる病院を選びました。
療養型の病院です。
現在も働いていますが、多少の残業があっても、子どもを迎えにいけない時間まで働く必要はありません。
療養型でも意外と売上重視でノルマはありますが、前に働いていた急性期病院よりもゆるいので、それもクリアできています。
子どもが体調が悪くて急な休みでも職場の上司は理解をしてくれるので、休みやすく、自分の生活にあった仕事ができています。
給料は気持ち下がりましたが、月1万円ぐらいなので、問題ありませんでした。
リハビリ職はライフスタイルに合わせて働くことができるメリットを有効活用して転職を繰り返した
リハビリ職のように資格のある仕事のメリットは、転職がすごくしやすいということですね。
昔ほど売り手市場ではないかもしれませんが、働くことに困るということはありません。
コレを上手く活かすと、結婚とか子育てなど自分のライフスタイルに合わせて、働く時間や働く場所の調整をしやすいわけです。
リハビリ職は自分の生活が充実していないと、患者さんに良いリハビリを提供することも難しいと思うので、自分のライフスタイルに合わせて働くのはすごく重要。
リハビリ職のメリットを活かそうと思ったら、生活に合わせて転職していくと自分の生活がすごく充実します。
OTとして転職をして感じたメリット
昔の日本の古き良き時代だったら、一つの病院を最後まで勤め上げるのがいいのかもしれませんが、今は違います。
転職をして、少しでも条件に合う場所で働くほうがいいんです。
色々なセラピストと働くことで刺激を受けることができる
同じ病院にいてると、同じ人といるので刺激しあいながらも、なーなーな部分も出てきます。
考え方もわかってくるので、安心した環境で働くことになりますね。
でも、転職をするとまた新しい考え方や技術などを知ることができるので、勉強の刺激にはすごくなりますね。
特に、リハビリに力をいれている病院にいけば勉強をしている人が多いので、改めて勉強を頑張ろうと思えます。
給料が上がる可能性が高い
最初がリハビリテーション病院であれば、次に選ぶところを間違えなければ給料が上がる可能性が高いです。
僕は年収ベースで60~80万円ぐらいあがりました。
結構大きくて、これだけ上がると、結婚しても生活がしやすくなります。
色々な病期や疾患の経験ができる
病院によって、リハビリの対象となる疾患は様々です。
病院によってはいままで、経験したことのない疾患をみることができ、自分の経験の幅が広がります。
また、病期が変われば、求められることも変わってくるので、怪我や病気をしてから、生活に戻るまで色々な状態をみることで、より広く深く患者さんと関わることができますね。
OTとして転職をしたときに感じたデメリット
転職したらメリットばかりではありません、ちゃんとデメリットもあります。
就職して半年間有給を使うことができない
仕事をし始めて半年間は有給休暇が発生しません。
病院によって違うと思いますが、例えば月の休みが8回って決められていると、祝日が多い月などは、週6勤務のときがかなりあります。
また、病気をしても、公休がそこに使われるので、週6日勤務地獄になることがあります。
リハビリスタッフの中から内容が見られる…。自分のリハビリが試される
転職してからは最初の位置取りは結構重要で、リハビリの内容もしっかりと見られてしまいます。
転職して最初に落ち着いて丁寧なリハビリを提供できないと、よく思われないこともあります。
実力がなければどうしようもないんですが、これまで勉強してきたり、経験したことが試さされる場所にもなります。
だから働き始めはストレスがかなりありますね。
経験者だけあって、新卒のように許されない部分は多々あります。
病棟など他部門とにコミュニケーションを取り直さないといけない
リハビリテーション病院だと、リハビリを優先させてくれますが、療養型の病院などにいくと、基本的に病棟のことが優先。
リハビリしてると、
「これからおむつ交換です!」
「口腔ケア先にさせてください!」
などリハビリをさせてくれないことも…。
他職種との信頼関係をつくると融通が利くこともありますが、転職してすぐは風当たりが強いこともありますね。
病院内での経験年数重視の場所は出世しにくいかも
病院を変えてくださいとか、PT・OT・STとして、部門を立ち上げるなら、転職して役職につきやすいですが、そうでなければなかなか難しいですね。
転職先に、長年勤めている上司が入れば、リハビリテーション科のトップになることはなかなかむずかしいでしょう。
すでにいる上司がよっぽど使えないか、辞めるのを待つしかありません。
出世を考えている人は、就職先がどんな環境なのか把握しておかないと、出世できなくてイライラするなんてことも…。
僕は出世して、時間の自由がなくなるのが嫌なので、出世しなくてもいいです。もちろんそんな能力もありませんが(笑)
PT・OT・STはデメリットがあってもライフスタイルを重視するなら転職すべき!
転職したときに感じたデメリットも書きましたが、出世以外は時間が解決してくれることが多いです。
なので、あまりデメリットは気にしなくていいと思います。
それよりも、自分の生活を充実させて落ち着いた生活ができるほうが、患者さんともゆっくり向き合えます。
患者さんのためにも勉強しないと…。って自己犠牲精神を持っている人が多いですが、まずは自分の生活を充実させることです。
余裕がなくて、人に良いものを提供できるとは思えません。
自分のライフスタイルに今の職場が合わないと思ったらすぐに転職すべきです。
意外と気軽に転職できるのがリハビリ職のいいところだと思います。