OT(作業療法士)10年目の実際の給料や年収はどれぐらい?
今、作業療法士として働いて13年目になりました。
OTやPT・STのリハビリでは病院や施設・在宅などでリハビリを行い、患者さんや利用者さんに自分らしい生活をしてもらえるように手助けしていきます。
病院などで働いていると、患者さんやその家族から
「いい仕事してますね。お給料もいいでしょ?」
なんて聞かれることも…。
リハビリのお仕事って給料がいいイメージがあるんですね…。
そこで、実際に約10年間リハビリの仕事をしていてどれぐらいの収入をもらうことができるのか書いていきます。
OTを10年やってきた年収は〇〇○万円
作業療法士の平均年収はどれぐらい?
厚生労働省が行っている作業療法士・理学療法士の平均年収は以下のとおりでした。
- 男性:412万4600円
- 女性:396万6700円
平成28年の全体的な平均年収が422万円ということなので、平均よりかは安めの給料ですね。
ただ、理学療法士・作業療法士は平均年齢も32歳と若く勤続年数も5年前後と短いことも平均年収よりも収入が少ない要因の一つなのかもしれませんね。
作業療法士経験10年目40歳で実際の年収はいくら
作業療法士としてどこの領域で働いているか、役職についているかなどで年収は大きく変わってきます。
僕の作業療法士としての経験は…。
- 年齢40歳
- 2回の転職
- 役職はなし
- 作業療法士13年目
- 療養型病院に勤務
- 残業は月2時間~5時間程度
- 月9休
このような条件で働いていて、年収442万円程度です。
全体的な平均年収よりかは少し給料は良いですが、40代の平均年収を調べると552万円というとです。
年代の平均年収から比べるとかなり安くなります。
年齢が上がれば年収があがる可能性はある?
作業療法士として病院で働いていて、50歳・60歳と年齢があがれば年収があがるかというと、その可能性はかなり低いです。
毎年昇給はありますが、ベースアップは2500円程度。
年収にしたら3万円アップですね。このままだと50歳になっても、年収500万にもならないということです。
大幅に年収を上げるには役職につくしかないということですね。
役職手当はどれぐらいもらえる?役職につける可能性はあるのか?
役職手当は病院によって違いますし、役職の種類も働く場所によって違います。
今働いている病院での役職は主任と科長です。
PTの課長が1人と、OT・STで一人ずつ主任がいるという状況です。
そんな中で課長もOTの主任も僕よりも年上。そして、勤めている病院では年功序列なので役職につける可能性は限りなくゼロです。
特別な能力があったり、病院長や事務長に気に入られれば別ですが、そうでなければ一生平社員です。
役職につきたい場合は、リハビリの立ち上げをする病院とか施設などに行くのがベストです。
役職手当はどれぐらいもらえる
役職手当もリハビリテーション科の規模によって違うでしょう。
セラピストが7人働いている病院で
- 主任手当:10,000円
- 科長手当:50,000円
最高で年収60万円アップすることができます。仕事は管理業務が増えるのでしんどくはなりますが…。
これ以上出世したければ、事務長を目指すしかないので、リハビリテーション科を離れて事務職をするしかありません。
リハビリ職で高給取りにはなることは難しい
リハビリ職の給料が劇的に上がることは難しいですね。勤務リハビリの場合は…。
病院や施設で働くだけでなく、民間企業とかを相手に、予防医療などを含めて新しい提案ができるセラピストを目指すべきなのかもしれませんね。
給料がすべてではありませんが、生活のためにはお金が必要なのも事実。
お金を得るためには勉強をすることも大事ですが、勉強したことをどう活かすかのほうがもっと大事。
リハビリの力を必要としている場所を見つけることが収入アップにつながる可能性が高いですね。
ただ、リハビリの仕事は患者さんや利用者さんが元気になって家に帰ったときなどは本当に嬉しく思うことができます。
お金以上に人の生活に関わって、少しでも人生のプラスになる何かを提供できることに喜びを感じることができれば、給料以上のやりがいは得られると思います。