PT・OT・STの勉強会は強制的に参加させられて意味があるんだろうか
どんな仕事でもそうですが、常に勉強して新しい知識を入れることってすごく大事だなことです。
リハビリの仕事も資格をとってようやくスタート地点でそこから勉強していかなないと、患者さんや利用者さんによりよいリハビリを提供することはできません。
資格をとるための学校で勉強する内容だけでは、やっぱり足りません。
日々新しい情報や見解が出てくるので、アンテナを建てておいたほうが自分の将来のためにもプラスになります。
だから勉強会に参加することは必要なことだと思います。
僕自身も作業療法士として、働き始めてから特に1年目~5年目にかけては、どんなことでもいいから知識や技術を吸収しようと思って、出来る限り勉強会に参加していました。
自発的に勉強の必要性を感じて、勉強をすることがすごく大事だと思います。
でも、新しい職場に転職してから、勉強会への参加を科長が強制するようになりました。
そこですごく疑問に思います。強制的に勉強会に参加箚せられることは本当にいいことなのか?
今の職場で色々な話を聞きながら、強制的に勉強会に参加させられることって意味があるのか考えてみました。
強制されてリハビリの勉強会に参加する意味ってあるのか?
僕は今の職場を含めて3ヶ所の病院に勤務していますが、リハビリの勉強を強制されたのは、実は初めてのことでした。
もちろん他の病院でも部署のトップから勉強会に参加しろって言われはしますけどね。
院内での勉強会に関してはもちろん参加を強制されることはありますが、それは業務のひとつなので、不満はありません。
今の職場での勉強会の強制参加っていうのはこんなことを言われます。
- 年に◯回勉強会に参加しなさいって
- 病院からは勉強会に参加するお金は出ません。
- 勉強会に行った簡単な報告書を作成してください
今の職場は、経験年数が10年目以上の人ばかりで、それなりに経験をしている人が多いのに、こんなこと言われるってありえる?って感じです。
勉強会に行かないやつは、仕事ができん!みたいな態度をとって、勉強会に行かないセラピストを上司はバカにしています…。
[ad]勉強会に参加しないセラピストは駄目セラピストなのか?
今のリハビリ科の科長は、勉強会に参加していないセラピストはダメセラピストって考え方なんですけど、本当にそうだと思いますか?
勉強会に参加して、新しい知識や技術を身につけて臨床に生かしていくことはすごく大事なことなのはわかります。
でも『勉強会に行った=知識や技術をマスターした』ではありません。
勉強会に行った後にさらに復習をして、臨床で使っていかなければ、ただ勉強した気になっているだけ…。
勉強会に行くことが全てではないのに、それでセラピストの価値を決めるのはもうパワハラの世界ですよね。
勉強会に参加したくても家の事情で参加できない人もいるし、勉強会に参加しなくても勉強できる方法はあります。
普段の臨床の中で患者さんとか利用者さんのリハビリをしている時に感じた疑問を徹底的に調べることだってすごく重要な勉強と経験。
臨床の中でセラピストとかドクター・ナースに相談をすることでも違う意見が聞けてすごく勉強になります。
それを積み重ねていけばどんどんと経験とした形で積み上げれますよね。
勉強会に行かない=ダメセラピストなんて考え方は古いというか、おかしいというか、自分が勉強会行ってるから行くのは当たり前っていう固着した考え方っていうか…。
勉強会に参加しろというならば、その前にリハ科の科長が勉強会を開催して、知識を共有したり、症例検討することもいい勉強になるはず。
今の科長は症例検討も院内勉強会もしないのに、院外の勉強会に参加しろっていうのはちょっとおかしい…。
勉強会に行く必要性を本当に感じることができたら、何も言わなくても勝手に勉強会に参加しています。
闇雲に勉強会に参加していても、知識が身につくとは思えない
勉強会に参加しろ!ってだけ言われて後は放置…。
病院がリハビリテーション科がこれからの将来どのような方向性に進んでいくのかある程度示してくれたら、勉強する内容も決まってきます。
病院に貢献するために勉強会に行け!というのなら、参加してほしい勉強会を提示したり、嚥下・呼吸とか、勉強するジャンルを指定してもらいたいって思います。
自分の将来のことだけを考えて勉強会に行くのなら、何に参加してもいいと思います。
でも、勉強会に参加しろって言って、各々が好き勝手な勉強会に行っても病院にとっても、個人にとっても大きなプラスになるとは思えません。
例えば僕はリハビリテーションメディカルアロマの勉強会に行きましたが、病院ではアロマを使うことはありません。
これでは、勉強会に行く意味はないですよね…。
(僕は本当にメディカルアロマに興味があったので、全く無駄とは思っていませんが…)
病院に貢献するために勉強会に参加してほしいなら、部署長は行ってほしい勉強会を示すべき。
闇雲にただ、勉強会に行くことに意味があるなんて思えません。
勉強会に参加しないPT・OT・STは生き残っていけないのか?
リハ科の科長は勉強会に参加しないとこれから生き残っていけないってよく行ってますけど、半分正解で半分ハズレですよね。
勉強会に参加するだけで、人よりも優れた知識や技術が完全に手に入るとは思えないです。しかも、強制的に参加した勉強会で…。
生き残っていくPT・OT・STになるためには勉強していくことは絶対に必要だけど、それ以前にもっと大事なものが…。
どんなセラピストになって、対象者の人にどんな価値をもってもらうのか?
このあたりを明確にしていかないと、勉強会に参加したからといって選ばれるセラピストにはなれません。
勉強会に参加しているうちにどうなりたいかっていうのが見えてくることもありますが、勉強会だけではなかなか難しいところがありますよね。
勉強会に参加して知識や技術を吸収することも大事ですが、色々なセラピストを見て自分の生き方と、対象者の人に提供したいもの。
そのあたりが見えてきて自己研鑽していくことで、生き残っていけるセラピストになれるんだと思っています。
ただ闇雲に勉強会に参加させるだけで、立派なセラピストになれるとは思えません。
本当に勉強したい!って思わせる環境づくりのほうが大事。それでも勉強しなければ、後は個人の責任だし…。
強制的に勉強会に参加させられることに意味は感じません。ただ、セラピストは一生勉強し続けていかないといけないのは間違いありません。